ろ過とは、物と物をその粒子径に基づいて分離することをいい、フィルターを用いて作業を行います。フィルターには様々な種類があり、大きく分けると「スクリーンフィルター」と「デプスフィルター」に二分され、これらは粒子や微生物などの捕捉のメカニズムが異なります。
また、膜の提供だけでなく、どのような物質を分離したいのかヒアリングしたうえで、最適な処理装置をご提案しています。 ➡ろ過フィルターについて
RO膜 Reverse Osmosis
逆浸透膜(<1μm)
捕捉:糖、アミノ酸、塩
用途:水の純化、脱塩
1万分の1ミクロンという極小径の膜で、水分子以外のほとんどの物質を除去可能。
NF膜 Nano-Filtration
超高透水性ナノろ過膜。
NF膜とはRO膜よりは除去性能が落ちますが、UF膜よりは性能が良く、用途としては、特定物質の抽出に適しています。
UF膜 Ultra-Filtration
限外ろ過膜(1μm~0.05μm)
捕捉:タンパク質、ウイルス、マイコプラズマ
透過:糖、アミノ酸、塩
用途:ウイルス濃縮、タンパク質濃縮、核酸精製
除去する対象物質はあくまでも粒子となります。若干のイオンも除去は可能ですがあまり期待できません。その特性を生かし、ジュースを濃縮させることが可能です。
MF膜 Micro-Filtration
精密ろ過膜(0.05~10μm)
捕捉:微生物(酵母・大腸菌)、微粒子
透過:タンパク質、ウイルス、マイコプラズマ
用途:粒子除去/捕捉、細胞培養・分析、ろ過滅菌
デプスフィルター
粗ろ過膜(>10μm)
捕捉:赤血球、花粉、毛髪
透過:微生物、微粒子
用途:粒子除去/捕捉、試料の清澄化、前ろ過主として1μm以上の対象粒子をフィルター表面及び内部で捕捉します。スクリーンフィルターの前処理として利用します。